BLOG 年中石屋
設計舎サクマサーベイ北総の代表 サクマ・ユウキが 日々の出来事や墓石のことを綴るブログです

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2021年(令和3年)4の月


 
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 4月30, 2021 雨上がりに気になる?吸水率

 
 昨日の雨から一転、穏やかな晴天が広がり、すっかり初夏の陽気になっている関東地方ですが、お墓の状態はいかがでしょうか。日当たりの具合など、場所にもよりますが、浸み込んだ雨水で墓石が濡れたままになっているお墓もあるかもしれません。やがて時間とともに水分が抜け、乾いてくるかと思いますが、この石の吸水性については、お墓が建っている環境だけではなく、石の種類(石種)によっても、その程度に違いが見られます。このことは「吸水率」という言葉とともに、ご存じの方もいるかと思います。

 吸水率が高くなる(吸水量が多くなる)ことで生じるデメリットやリスクについては、すでに何度かご紹介していますが、この吸水率はどのように計算されるのでしょうか。JIS(日本工業規格)に、石材の吸水率の算出式が示されています。

吸水率 %= 吸水後の質量 g − 乾燥時の質量 g ×100

乾燥時の質量 g
※JISA5003による。

 上記の式の通り、乾燥した状態の重さに対して、吸水後にどれだけ重くなったか、ということで表されるのが吸水率です。JIS規格なので試験体も明確に定義されており、大きさは10cm×10cm×20cmの直方体。浸水時間は48時間で、3個の試験体の平均値で算出されます。

 つまり、吸水率が0.2%であれば、乾燥時に比べて0.2%重くなったということ。では吸水率が0.1%の石種の方が2倍優れているのか、というとそういうことではないと思います。あまり気にしすぎると、石種の選択の幅を狭めてしまいます。また、吸水率が比較的高くても、水の抜けが速い(乾くまでの時間が短い)石種もありますし、外観の面だけで言えば、濡れているのが目立ちにくい石種もあります。

 理想とするお墓を建てるために、どのリスクを回避するのか、墓地の環境なども考慮しながら、その優先順位を立てることが大切です。リスクとは、石の損傷、割れ、汚れ、変色といった物理的・化学的なものもあれば、彫刻や墓石デザインとの相性といった視覚的なものまで、お墓づくりに影響するものはたくさんあります。石選びでは、吸水率という数値判断に頼りすぎないこともポイントになるでしょう。

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 4月29, 2021 昭和の日

 
 今日は昭和の日。63年余りに及ぶその激動の時代で、私が知るのは最後の10年足らずの期間ですが、幼少期ながら記憶に残っている風景もあります。

 先日も私が通っていた幼稚園があった場所を再訪しましたら、別の建物に建替えられて風景がすっかり様変わりしている中、当時園庭の片隅にそびえ立っていた大木の一部が残されているのを見つけました。切られて小さくはなってしまいましたが、その幹回りの太さと樹皮の感じを見て、すぐに記憶がよみがえりました。30年を超える年月を経て、いま昭和の時代を懐かしく、愛おしく感じるようになっています。

 現在発売中の私の著書
つながる墓じまい 断ち切る墓じまいでは、終活世代である団塊世代と、そのジュニア世代が生きた時代を振り返っています。昭和は今よりもずっと家族や故郷とのリアルなつながりがある時代でした。今よりも不便で、非効率な時代だったのかもしれません。しかし、そこにはまた違う価値もあったのではないか、と考えたりしています。

 お墓を取り巻く環境も激変しました。昭和の時代に守ることが当たり前だった先祖代々のお墓を取り壊して、墓じまいする人が出てきています。少子高齢化で承継する人がいないなどと言われていますが、子どもに負担をかけたくないという理由の人もいます。日本人の宗教観の変化やIT社会の到来など、少子高齢化だけでは説明できないことも背景にあると思います。

 昭和の風景に温かさを感じるのは私だけでしょうか。懐かしいと思う気持ちも、昭和を知る日本人には少なくない感情だと思います。石材人としてこれからのお墓づくりを考えていくとき、「昭和」は1つのキーワードになるような気がしています。

千葉県いすみ鉄道を走る国鉄型の列車栃木県内で出会った丸ポスト
   

   

 4月28, 2021 お参り+α〜子供連れ編

 
 供養の場としてのお墓が建つ霊園を、もっと広い視点で見れば、その価値も広がっていきます。例えば、休日に子どもと公園に行くような感覚で、気軽にお参りに行くこと。天気のいい日に弁当を持って、自然を感じながらハイキングやピクニックのようなスタイルで行くのも悪くはありません。

 写真上は千葉県松戸市にある都立八柱霊園。霊園なのですが、その広大な敷地を活かし、まるで自然公園のような芝生広場があり、土日ともなるとシートを広げてくつろいだり、走り回って遊ぶ子ども連れの姿があったり、ジョギングに汗を流す方がいたりと、公園のような感覚で利用されています。

 写真下左は栃木県栃木市の都賀聖地公園墓地。この霊園は「つがの里」という正真正銘の公園内にある芝生墓地の霊園で、公園レジャーと合わせてお墓参りが可能。四季折々の自然も魅力です。写真下右は、茨城県筑西市にある協和台原公園墓地。公園墓地という名にふさわしく、墓域に隣接して芝生広場があり、休憩に利用できる東屋や、子どもが楽しめる遊具も配置されています。

 ご紹介した3霊園はすべて公営霊園です。公営霊園は地方自治体が整備した霊園ということもあり、比較的民営霊園よりも敷地に余裕があることが多く、墓域以外のスペースを十分に確保している霊園は他にもあります。もちろん民営霊園でも、他の霊園との差別化を図るために、積極的に墓域以外の部分に力を入れているところは少なくありません。

 お墓を建てた後のイメージをすることが霊園選びの時に大切ですと、私はいつも話をしていますが、それはお墓(墓石)のことだけではなく、お墓参りを想定した今後のご家族のお墓とのつきあい方までを含めたイメージ。子どもがいれば、一緒にお墓参りしたり、法要を営んだりすることになるでしょう。そこにお参り+αの価値を見い出せれば、もっとお墓は身近な存在になるはずです。親としては、これからの時代を生きていく子供たちに、かけがえのない大切な場所を残してあげられることになるでしょう。

自然公園のような都立八柱霊園
墓域へと続く道はまさに散策路墓域に隣接した芝生公園
   

   

 4月27, 2021 寺社もお墓も

 
 先日図書館で偶然目に留まり、借りてきた1冊の本。2004年に世界文化遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」を紹介している本で、吉野山、高野山、熊野三山の霊場と、それらをつなぐ参詣道をテーマに、その歴史や文化、見どころなどに触れることができるという、その道の研究者による専門書でありながら、ガイドブック的な内容も盛り込まれている読み応えのあるものでした。

 参詣とは神社やお寺へお参りに行くこと。参詣は本来の信仰的なものから、やがて行楽的な要素を含んだものへと展開した歴史があり、元々皇族や貴族に限られていた参詣は、民衆にまで広がりを見せます。江戸時代に流行したお伊勢参りや大山参りがその例です。

 紀伊山地の霊場は山深いところにありますが、山を信仰の対象とすることは山岳信仰とも言われるように、国土の大部分を山地が占める日本では、古くから続いています。天候が変わりやすく、時に自然の驚異を見せつける山は、修行の場に相応しく、霊場へは険しい参詣道が待っているのです。

 ところで、お寺には山号というものがあります。お寺の正式名称が「〇〇山〇〇寺」というように、山を冠しているのをご存じの方も多いのでは。「高野山金剛峯寺」「成田山新勝寺」などは有名です。山号は、山にあるお寺だけではなく、都市部の平地にあるお寺にも付けられています。また、各宗派に総本山、大本山とされるお寺がありますが、ここでもお寺を「山」としています。山は信仰の対象であり象徴なのです。

 お参りに行くという表現は、お墓でも使います。言うまでもなく、「お墓参り」です。こちらは身近な故人を供養する目的が大きいため、寺社への参詣と違って、行楽目的になることは少ないかもしれません。けれど、世界遺産の寺社と同じように聖地だと考えれば、家族旅行の一つとしてお墓参りへ出かけるのも素晴らしいことのように思えます。家族のお墓は家族専用の聖地。誇るべき家族の財産だと考えるのは、行き過ぎでしょうか。

寺社イメージ 桜川市の施無畏山小山寺(富谷観音)
   

   

 4月26, 2021 八柱霊園の案内板

 
 お墓参りへ行った時に、目にすることも多い区画の案内板。特に規模の大きな霊園では、様々な場所に設置されています。八柱霊園の場合は、各門を入ったところに全体図があり、さらに1区から29区まである各区の要所(サクラなどの大きな木があることが多い)にも、付近の案内図が設置されています。これを頼りにお墓のある区側を目指すことになります。

 私は測量士としての経験もあり、どうしても北が上を向いた地図がしっくりくるのですが、八柱霊園正門にある案内図(写真左)は、南が上を向いています。管理事務所で配布されている紙の案内図や、公式サイト内で閲覧・ダウンロードできる案内図も、南が上です。

 八柱霊園の正門(管理事務所)は霊園北側にあります。おそらく、正門から入ることを想定し、訪れた人の目線で作られたものでしょう。とはいえ、案内板の設置方向は必ずしも実際の方角と合わせているわけではなく、写真左の案内板は東向きに設置されており、頭の中で反時計回りに90度向きを変えて見る必要があります。地図が苦手な方にとっては、頭を悩ませてしまうところかもしれませんが、紙の案内図であれば、紙を回すことで進むべき方向を確認できます。

 八柱霊園の入口は正門だけではありません。北総線が開業した以降は、松飛台駅や東松戸駅など、霊園南側からアクセスする人もたくさんいます。こうした方々にとっては案内図が逆向きになってしまいますが、松飛台駅から徒歩5分の松飛台門に設置されている案内図(写真右)は、実態に合わせて、北が上を向いています(ここでも案内板の向きは実際の方角と合っていませんが)。

 何度もお参りしているご家族であれば、敢えてお墓を探す必要はないでしょうが、ご納骨や回忌法要で遠方からお越しになったご親戚の方などは、お墓の場所を探すだけでも戸惑うかもしれません。事前にお墓の場所を示す「区側」を確認することはもちろん、広い園内を移動される際は、案内図に記載されているトイレや水汲み場の位置などと照らし合わせながら、現在地を確認されてみてはいかがでしょうか。

八柱霊園正門に設置の案内板八柱霊園松飛台門に設置の案内板
   

   

 4月25, 2021 今だからこそ

 
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う3度目となる緊急事態宣言が東京都などに出されました。都立霊園公式サイトを見ますと、各霊園からマスクの着用や手洗い・消毒の実施、密を避けた小人数でのお参りなどが呼びかけられていますが、管理事務所の開所時間などに変更は出ていないようです。

 千葉県松戸市にある都立八柱霊園については、本日の午後1時現在、緊急事態宣言に関連しての情報は出ていませんが、都県境をまたぐ移動の自粛が都知事からも呼びかけられていましたので、都内にある都立霊園と同様に、お墓参りや法要を延期される方もいらっしゃるのではないかと思います。

 ご親戚の方など大人数が集まる法要の延期や見送りは仕方がないかもしれませんが、昨年の1回目の緊急事態宣言が解除された時に、新しい生活様式の実践によるウィズコロナが提唱されたのですから、法要をご家族だけの少人数で執り行ったり、日常のお墓参りであれば、中止までする必要はないはずです。東京都でも、霊園については休業や時短営業の対象にしていません。

 これからGWを迎える中で、外出できない、旅行へ行けない、友人と集まれないといった様々な制限を受ける緊急事態宣言にあって(自粛要請に対する協力の程度は個人差があるかと思いますが)、それなりのストレスを抱えることになりそうです。ご先祖様を供養したり、お墓を大事にしたりといった行動はその背景に宗教的な要素を含んだ行動。宗教意識が薄れてきたと言われる日本人としては、厳しい時代に直面している今こそ、見直されるべきものだと思います。コロナ禍の今、自身の気分転換も兼ねてのお墓参りは、心を潤してくれるのではないでしょうか。

お墓参りイメージ
   

   

 4月24, 2021 サクマサーベイの色

 
 墓石の色合わせについて書いてきましたが、続いては、私が代表を務める石材店「設計舎サクマサーベイ北総」がウェブサイトなどで使用している色についても、ご紹介したいと思います。事業イメージとなる色の話です。

 事業を始めるにあたって、基本カラーは迷うことなくグリーンとしました。サクマサーベイのウェブサイトは、主要な部分についてはグリーンを基調に構成しています。それも人工的なグリーンではなく、木々の葉やお茶の色に近いナチュラルなグリーンです。どこか心が落ち着くグリーン。これは、家族の歴史をつなぐお墓づくりに携わる石材人として、継承すべき美しい日本の風景や伝統文化をイメージしています。

 このグリーンを補うアクセントとして採用しているのが、ブラウン、オレンジ、パープルの3色です。3色合わせてラインカラーにもなっていますが、この由来は地平線に日が沈む西の空から。仏教でいう極楽浄土のイメージと、大切にしたい先祖供養の心、そして今日1日への感謝を表現しています。

 ちなみに、サクマサーベイのウェブサイトで、ブログ以外の各ページの上部に配置しているキャッチコピー『これからのお墓のこと、家族のこと。いま始める「我が家の代替わり改革」』のバーに使用している画像は、新潟県村上市の瀬波温泉という場所で撮影した日本海に沈む夕日。ここは露天風呂に浸かりながら夕日を眺められる温泉地として有名な場所です。

 石材店それぞれにイメージカラーがあり(そういう類のものがまったくない石材店もあるようですが)、中にはロゴやキャラクターをつくっている石材店もあります。イメージカラーやロゴは、ウェブサイトやパンフレットなどに使用されますが、その色を選定するに至った経緯を探れば、経営者の考えや事業への価値観にたどり着くことができるかもしれません。イメージカラーが違うということは、それだけ見ても石材店の特色に違いがあるということ。一般の方々に同じように見える石屋かもしれませんが、その考えは様々なのです。

ウェブサイトのタイトルバー
黄昏時の西の空サクマサーベイのイメージカラー
   

   

 4月23, 2021 石選びのリスク対策

 
 丁場や採掘時期の違いで、同じ石種でも外観や特性に変化が生じることを紹介しました。そして、その変化が大きい石種もあれば(かつてのG654などが代表例)、変化が少なく比較的に石質が安定している石種も。このことは、石選びのポイントにもなります。

 例えば、将来のことを考えて墓地を購入したために現時点で納骨の予定がないものの、使用規則に「外柵までの工事を○年以内にすること」と明記されている場合(民営霊園によくあるケースです)や、工事費の負担を分割させて考えたい場合など、とりあえず外柵だけを工事して、石塔の工事は将来に、と計画される方もいらっしゃるかと思います。この時に、外柵で使用する石種を、変化が少なく安定して供給されている石にしておくと、将来、同じ石種でかつ色合いを合わせて、石塔の追加工事ができる可能性は高まります。

 傾向として白御影と言われる石の方が、色もの(黒、茶、赤、ピンクなど)の石よりも、部材同士の色合わせがしやすくなります。もちろん石種によって差はあり、さらに建立後の経年によって外観が変化するのも石ですので、その点はやむを得ない部分かと思いますが、少しでもリスクを抑えられる選択をしておくことはポイントになるでしょう。

 外柵と石塔の工期にずれが生じる場合、無理に同じ石種を使おうとせずに、別々の石種で建てるのも1つのリスク対策になります。その場合は、外柵と石塔の石種を比べた時に、石目や色合いが微妙な差になる石種よりは、外柵を白御影、石塔を黒御影というように、敢えてその差を強調したほうがデザイン的にも落ち着いてくるかと思います。

外柵と石塔の石選び参考イメージ
   

   

 4月22, 2021 原石の管理

 
 石材加工の工場で、石の状態が良いか悪いか、原石ごとに欠陥の有無を把握し、選別して管理しておくことは当然求められますが、それだけではないことを紹介したいと思います。昨日の続きです。

 写真のような、山から石を採る場所を丁場と呼んでいます。この丁場は、石種ごとに1つというわけではなくて、同じ石種でもいくつかの丁場に分散して採掘されているものも。丁場が違えば、同じ石種に区分されていたとしても、多少なりとも石の外観や特性に違いが見られ、例えば色合いの濃淡や、石目の粗さ細かさなどです。それらは吸水特性の違いにも影響することがあります。

 ここでお墓をイメージしてみましょう。石材で建てられたお墓は、加工されたいくつもの石材(部材)を組み合わせて構成されています。ある石種で建てたときに、1つの部材だけ色合いが他の部材よりも極端に濃かったり薄かったりしたらどうでしょうか。いくら自然のものだからと言っても、視覚で得られる美しさという点ではマイナスとなります。

 つまり、丁場ごとに原石の管理が必要になりますし、工場では加工した部材を仮組みして、寸法だけではなく外観の確認(色合わせ)までを含めて検品しています。さらに丁場が同じでも、採掘された時期が変われば、石にも変化が生じてきます。時期が変わる意味は、その原石の採掘位置が変わること。地表面に近い部分なのか、深く掘り進んだ部分なのか、というようなことです。そのため、丁場だけではなく、その採掘時期までを考慮した原石の管理が求められるのです。

 1つのお墓に対して、採掘時期の異なる原石を一緒に加工してしまうと、石目が合わなくなる恐れがあります。磨き加工を経て、出荷前の段階で気がつくかもしれませんが、石材を加工する前に見当をつけておくことは、仕事の効率を高め、ロスも減らすことになります。

 このような様々な制約により、石種によっては供給量が少なくなり、これが価格に反映されてしまうことになります。けれど、こうした適正な管理のもとにつくられた墓石だからこそ、将来にわたる安心につながると言えます。

丁場イメージ
   

   

 4月21, 2021 石種よりも大事なこと

 
 墓石の産地については、そこが採石地なのか、加工地なのか、まずこの違いがあります。例えば、日本で採れた原石を日本から中国へ輸送し、中国にある工場で切削したり磨いたりして加工したならば、原材料は日本産でも、製品としては Made in CHINA となります。

 お墓を建てる時に、どの石を使うか、様々なサンプルを見ながら検討することになるかと思いますが、その場面でいう石の産地とは、採掘された場所を示していることでしょう。けれど多くの場合は、それらの石は中国などにある世界的な石材加工の拠点に集められ、そこで加工されて日本へやってきます。

 そう考えると、産地の違いによって安心の度合いが変わると言うよりも、加工する工場の体制や職人の技術の方が、品質の問題に直結していることがわかるかと思います。

 もちろん、石種ごとの特性により、墓石に向いている石とそうではない石とがあります。吸水率や圧縮・曲げ強度といった指標は、それぞれの石種でその標準的な数値を持っています。これは地球の長い歴史の中で、その石がつくられた物理的、化学的作用に由来するものであり、だからこそ石に個性が出るのです。

 墓石にふさわしい信頼できる石を選ぶことが安心につながるのは言うまでもありませんが、問題はその後です。同じ石種でも、採掘した部分によって、状態の良い部分と悪い部分とがあります。状態の悪い部分は、例えば石目が極端に均一でなかったり、微小なクラック(割れ)が入っていたり、変色していたりすることがあるのです。これは石を磨いてみないとわからないことも。

 加工工場でこうした原石を選別し、しっかりと管理しているかが大事です。さらに言えば、状態の良し悪しだけではなく、その上のレベルでの管理も必要なのです。これについてはまた次回です。

花崗岩の原石イメージ
   

   

 4月20, 2021 産地によるイメージ

 
 よく「日本の石は海外の石より値段が高い」と思われている方がいますが、必ずしもそうとは言えず、これは日本で加工するのが中国やインドで加工するよりも人件費の面から割高になるという一般的な傾向が、どういうわけか石の値段全体に対するイメージとして広まっているに過ぎません。

 供給量が少なかったり、安定して採れる部分が限定されていたりと、その希少価値から日本の石より価格が高くなる海外の石もあります。墓石材としての性質(吸水率や硬度など)が優れているほど、価格が高くなるというわけでもありません。

 また、人件費のことを考えて、日本で採れた原石を中国に送り、中国で加工するといったコスト削減が図られている石種もありますし(中国は世界中から原石が集まる石材加工の一大拠点です)、使用する石材の量と加工内容によっては、輸送コストを抑えられる国内加工の方が、有利な場合もあるでしょう。一概には言えないのです。

 ともあれ、お墓を建てる時の石材(石の種類=石種)の選択は、見た目の問題だけではなく、品質や価格の面からも重要な要素になることは間違いありません。

 ところで、産地(採石地)の違いによる石の良い悪いのイメージはありますか? 中国産、インド産、南アフリカ産、ノルウェー産...世界各地で採掘される原石。食品や機械製品などとは違うので「安全」という観点はあまり持たないかもしれませんが、「安心」を求めるのは当然だと思います。食べたら終わりの食品と違って、家族が代替わりしても、存在し続けるのが墓石です。

 産地の違いで安心の度合いは変わるのでしょうか? 墓石材に求める安心とは何でしょうか? このあたり、続きは次回にしたいと思います。

 写真左は南アフリカ産のラステンバーグ、右はノルウェー産のブルーパールという石のサンプル材です。それぞれアフリカらしさ、北欧らしさを感じますでしょうか。

ラステンバーグとブルーパールのイメージ
   

   

 4月19, 2021 地域の共同墓地

 
 墓地には公営霊園、民営霊園、寺墓地などがありますが、共同墓地という形態もあります。共同というと、最近話題になりやすい永代供養墓などの合葬施設、合葬墓をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、永代供養墓は他人の遺骨と一緒に納める合祀型の「お墓」であり、墓地の形態とは別の話です。墓地・霊園の中にあって、使用許可を受けている区画に建てるのがお墓だと考えればよいでしょうか。共同墓地にお墓を求めれば、管理料がかからない、承継する必要がないというのは間違いです。

 共同墓地でいう共同とは、地域の方々が共同で管理・運営している墓地という意味で、集落墓地のことを指します。これはその地域が集落として成立した頃に自然発生したところも多く、現在の「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)以前につくられた墓地は「みなし墓地」とも言われます。

 この共同墓地にお墓を建てるメリットとしては、地域の結びつきの中でお墓を守っていけること。東日本大震災や豪雨災害などを経験し、生きていくために地域コニュニティーの大切さを痛感している方は多いかと思います。その意味で、土地に根ざした墓守をしていくことは、安心感につながることもあるでしょう。葬儀・納骨などの祭祀を地域の方々が協力して執り行っている地域もあります。そして、自宅から近い所にお墓を持てるのも、共同墓地の大きなメリットと言えます。

 一方、デメリットとしては、その地域の方々のための墓地ですので、地域外の方は使用許可を受けられない可能性が高いこと。そして、これはデメリットというよりも当然のことですが、地域の一員として、墓地を管理していく責任を負うことになります。掃除など具体的な活動は、当番制でやっているところもあるでしょうし、これは慣習により様々だと思います。

 もし住んでいる地域に共同墓地があれば、お墓建立を検討するにあたって、墓地使用の要件や空き区画の状況、使用料や管理料のことなど、地域で取りまとめされている役員の方などに問い合わせてみるのも一つでしょう。

地方の農村部にある共同墓地イメージ
   

   

 4月18, 2021 長年愛用されるために

 
 今日の関東地方は強風の1日となりました。こんな日は、外出するときにウインドブレーカーが欠かせません。写真のアウトドア用品ブランド(米国)のものを、もう20年以上愛用しています。すでに人生の半分に及ぶ長い期間、お世話になっていることになります。

 これほどまでに着続けられるのも、ひとつには高品質な製品であることが挙げられます。丈夫な生地にしっかりとした縫製。そして二つ目には、飽きのこないシンプルなデザイン。そして三つ目に機能性の維持。風除けの効果と動きやすい軽さは、何年経っても変わることなくウインドブレーカーの役目を果たしてくれています。

 品質とデザインと機能性。これはお墓も同じです。信頼できる石材を使用して、正確な施工を行うことで品質を高めることはもちろん、お墓参りやメンテナンスのしやすさを考慮した無駄のないシンプルなデザインと、風雨や地震などの影響を最小限にとどめ、納めたご遺骨をしっかり守れる先祖供養の場であり続けるという機能性を確保すること。ご家族が代替わりしてもそこに建ち続けるお墓は、長期的な視点で考えることが求められます。

 墓石工事を検討する時に、「お墓を建てる」ということだけに目を向けてしまうと、建てた後に様々な問題が生じてしまいます。私はむしろ、建てた後を考えるのが先で、そのためには…ということで、墓石工事の内容が決まってくるものだと。建てた後のことは、ご家族の事情により様々でしょう。つまり、墓石工事の内容は、墓地の面積(間口奥行寸法)が同じであっても、お客様によって変わってくるということになります。だからこそ私は、イメージを図化する設計業務を大切にしています。

20年愛用しているウインドブレーカー
   

   

 4月17, 2021 駅前風景の変化

 
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活の変化、とりわけテレワークをはじめとする働き方の変化は、人の移動時間や行動範囲を見直すことにもなりました。毎日の電車通勤から、在宅での勤務に切り替わった人も少なくはないはずで、これまで移動の足として当たり前のように役割を担っていた鉄道各線では、終電の繰り上げや本数の削減など、全体的に縮小傾向が見られます。

 サクマサーベイの事務所がある取手市は、上野まで快速で約40分の距離にある常磐線の始発駅という利を活かし、東京のベッドタウンとして発展してきたところ。しかし、ここを発着する電車も、団塊世代の定年や少子化による学生の減少、そして2005年のつくばエクスプレス開業の影響を受けて、明らかに利用する人が減りました。そしてコロナ禍です。

 2017年の取手駅東口無人化、そして今年3月のダイヤ改正では、千代田線や小田急線にも直通する常磐線の各駅停車の電車が、平日の朝夕のみの発着に。土日は1本も電車が来なくなってしまいました。取手駅に掲げられた時刻表(写真左)を見ると、とても首都圏の鉄道とは思えない寂しさを感じます。

 こうした鉄道の減便は、鉄道を不便なものとし、ますます鉄道利用者が減少する可能性もあります。実際、地方へ目を向ければ、そういう場所はたくさんあるのです。廃止されてしまった路線も数知れず。

 鉄道の利用が多くの人にとって日常で遠い存在になれば、駅周辺は人が集まらなくなり空洞化。駅前の商業施設や商店街に大きな影響を与えます。地域経済は衰退し、街並みも変わってしまいます。ここを故郷とする方々の心の風景も消えていくのです。取手の西口がまさにそうで、駅前の大型テナントビルが取り壊され、現在は周辺の区画整理事業と合わせて再開発が進められています(写真右)。

 なぜ石屋である私が街並みや故郷の変化を語るのか。これについては、著書
つながる墓じまい 断ち切る墓じまい にも書かせてもらいました。私は、お墓づくりは故郷とのつながりをつくることになる、そう考えています。だからこそ、それぞれの故郷をつくる自然や街並みに、目を向けているのです。

 この話は長くなってしまいますので、またにします。

取手駅各駅停車の時刻表取手駅西口の再開発
   

   

 4月16, 2021 多摩の多磨霊園

 
 今まさに新緑の季節。気候的に見れば、お墓参りに最適な季節だと言えるでしょう。規模の大きな霊園では、自然に触れながら園内を歩く散策にも絶好の季節を迎えています。そこで今日は、いつも話題にすることが多い八柱から離れて、都立霊園で最大の面積を誇る多磨霊園について書きたいと思います。

 多磨霊園は128ha(八柱は105ha)もの面積を有しており、そのスケールから、都内とは思えないほどの自然に囲まれています。よく八柱霊園を紹介する時に「緑豊かな自然環境があり...」などと書いたりしますが、多磨霊園の緑の濃さは、八柱とは比べものにならないと感じています。

 開園は大正12年。公営霊園でありながら、単に納骨場所としてではなく景観に配慮した墓地をつくろうということで、ヨーロッパの墓地を参考にして設計された日本初の公園墓地だと言われています。今では公営、民営問わず、景観に配慮した霊園は当然のようにありますが(環境への配慮は墓地開発の条件にもなる)、大正時代に公園の要素を取り入れた墓地が整備されたことに、先進的な考えを持った先人がいたことを思い知らされます。

 それにしても、多摩地域にあるのに何故「多磨」霊園なのか。そして最寄り駅は西武多摩川線の多磨駅です。「摩」と「磨」。その使い分けに意味があるのかと、気になる方も多いのではないかと思います。これは、多磨村(現在の府中市)に出来た霊園だから多磨霊園なのです。ではどうして多摩地域なのに多磨村なのか。調べてみると、村が出来る時にすでに別の場所に多摩村(現在の多摩市)があったため、漢字を変えたそうです。そこには、元々この地域に多摩、多磨、多麻といった字が当てられた歴史背景もあるようです。

 地名よりも霊園のほうが後なのですが、石屋としては「磨」という字に、磨き上げた石で建てられたお墓に通じるものを感じ、霊園がある土地にふさわしいなと。写真は、昨年の5月に撮影した多磨霊園正門です。

多磨霊園正門
   

   

 4月15, 2021 遺言の日

 
 今日は4(よい)15(いごん)の語呂合わせから、日本弁護士連合会が制定した「遺言の日」とのこと。遺言は「ゆいごん」と読むこともありますが、法律の効力を発生させる意味を持たせるものとしては「いごん」と読みます。

 遺言については民法によりますが、法的に有効な方法で残しておけば、例えば相続財産の分配について、法定相続分に関わらず遺産を分けることもできます(但し遺留分に注意)。そして、お墓に関することで言えば、誰に承継させるのか、遺言で祭祀の主宰者を指定することもできます。

 墓地使用者が亡くなると、そのお墓を誰か(都立霊園の場合は原則親族)が承継することになり、承継を受ける人は、墓地の管理者に名義変更の届出をします。これは、墓地の管理者側での事務的な部分として、年間管理料の納入通知書を送る宛先の変更が必要になるためでもあります。

 この名義変更の手続きをする時に、変更後に使用者となる人が祭祀の主宰者であることを証明する書類を添付することになりますが、遺言で祭祀の主宰者を指定していれば、遺言書の原本がそのまま証明になります。

 遺言で祭祀の主宰者を指定していない場合は、ご家族やご親戚が協議して決めることになるかと思いますが、祭祀の主宰者はお墓に限らず、葬儀や法要などを取り仕切る人ですので、都立霊園の場合だと、葬儀の領収書やお寺に発行してもらう法要証明書などがあれば、お墓の名義変更の時に祭祀の主宰者であることの証明書類になります。

 葬儀の時の喪主と施主が同じ方であれば問題ありませんが、それぞれ別の方が務めた場合は、領収書の宛名に注意が必要です。宛名がお墓の承継者でなければ、証明にはなりません。そして何より、紛失しないように保管しておきたいものです。

遺言イメージ
   

   

 4月14, 2021 意味があれば、敢えての選択も

 
 昨日のブログでは、市外在住の方でも申し込める公営霊園があることを紹介しました。そうした霊園では、比較的アクセスしやすい隣接市町村の方をはじめ、すでに転出して別の市町村で生活を持っている子や孫でも、申込者の要件を満たせる可能性が出てきます。そしてもっと広く見れば、その公営霊園がある市町村から遠く離れた方や、出身地でもなければ家族や親戚がいるわけでもないという方でも、場合によっては候補に上がってくることも考えられます。

 例えば、霊園から眺める景色が素晴らしいなど、霊園自体の魅力に惹かれた場合です。民営霊園では申込者に対する居住要件がないため、海を一望できる霊園や富士山が見える霊園など、その場所や風景に価値を置いた霊園選びを提案しているところもあり、実際に申し込まれる方もいます。公営霊園の場合は居住要件があるため通常はできませんが、市外の方でも申し込める霊園なら、こういう選び方も可能になってくるのです。

 このケース以外にも、故人との思い出の場所だったり、自分のルーツに通じる土地だったりすれば、敢えてそこにお墓を建てる意味がありそうです。いずれの場合も、家族の生活拠点から離れた場所にお墓を建てようとするならば、将来のことも考えて、ご家族で十分に話をしておくことが大切です。お墓は子や孫へと、代々つながっていくもの(承継していくもの)ですので、世代を超えた理解が必要でしょう。

 どうしてそこにお墓を建てるのか、この根本的な部分についてご家族の価値観が共有されれば、まさに「家族の聖地」とも呼べる究極のお墓を建てることができると思います。

霊園から眺める景色のイメージ
   

   

 4月13, 2021 市外の方でも申込できる公営霊園

 
 公営霊園は原則として地元住民のための霊園ですので、申込時にその市町村に引き続き居住していることが要件になりますが、自治体によっては市外在住の方からの申込みを受け付けているところもあります。

 例えば、茨城県常陸大宮市。写真の上村田霊園は比較的最近になって整備された新しい市営霊園ですが、市外の方でも申込ができます。市内の方との違いは、永代使用料が2割増しとなること。それ以外、墓地の使用に関するルールであったり、年間管理料の金額については市内の方と同じです。

 大都市圏での墓地不足が懸念される一方で、地方へ行けば、地元住民のための霊園を整備したものの、少子高齢化や過疎化などを背景に、その供給量に対して新規の墓地申込が少ないという自治体もあるようです。そこには、従来の石で建てるお墓以外の選択肢が出てきたことも影響しているでしょう。墓じまい(墓地の返還)をして改葬する人もいます。

 いずれにしても、経営主体である自治体としては、申込者がいなければ永代使用料の収入が得られず、また霊園の維持管理に必要な管理料も賄えないことになってしまいます。今後、こうした流れは広がりを見せてくるのではないでしょうか。

 居住要件として市内の方に限定していなければ、すでに就職や結婚などで市外へ転出している子や孫が申込者になることもできますし、近隣市町村に在住の方で、その市町村の公営霊園がすでに完売してしまっている場合などにも、検討することができるかもしれません。自宅の場所によっては、隣の市町村の霊園の方がアクセスしやすいケースもあるかと思います。

 自治体としては、相続や転居等のタイミングで墓地使用者の連絡先が不明になり、管理料が滞納状態になってしまう事態は避けたいところです。そのため市外の方が申し込む場合に、理由書を求められたり、墓地の管理に関する代理人として、市内在住の成年者(想定としてご家族・ご親戚など)を指定しなければならない自治体もあります。

常陸大宮市の上村田霊園は市外の方でも申込可
   

   

 4月12, 2021 墓地申込と納税

 
 公営霊園の申込み要件のうち代表的なものとして、居住要件と遺骨の有無について紹介してきましたが、他にも記載がある自治体があります。例えば「市税等を滞納されていない方」というもの。これを要件としてはっきり明記している自治体もありますが、明記されていない自治体であっても、公営霊園は住民からの税金で整備された霊園ですので、税金を滞納していると審査が通らない可能性はあります。

 お墓の場合は、使用申込みの際に永代使用料を納めたとしても、使用許可後は年間管理料を継続して納めなければならず、もし滞納状態となれば、使用許可が取り消されてしまいます。注意すべき点としては、お墓を建てたかどうかではなく、墓地の使用許可を受けたと同時に、年間管理料の支払い義務が発生するということ。遺骨がなくても申し込める霊園で、将来のことを考えてとりあえず墓地だけを確保した場合でも、年間管理料は納めなければなりません。これは、各自治体の条例をもとに作成された墓地の使用規則にも記載があることです。

 使用許可後のことを考えても、すでに税金を滞納している人に、墓地の使用許可を出すことは、自治体として避けたいのは当然でしょう。納税に関する要件記載がある自治体のうち、栃木県真岡市では「市税等を完納している方(世帯全員)」としています。このように、自治体によっては使用者となる墓地申込者に限らず、同一世帯の中で何らかの税金等を滞納している方がいる場合、審査が通らないことも考えられます。

 申込み要件に市税等の納付に関する記載がある場合は、その証明書類(納税証明書等)の添付が必要になる場合もありますので、募集要項等でよく確認しましょう。

未建墓であっても年間管理料は発生する
   

   

 4月11, 2021 申込遺骨の要件

 
 公営霊園の申込み要件について、昨日の続きとなります。居住年数の要件以外には、どんなものがあるでしょうか。次によくあるのが「(現に埋葬されていない)守っている遺骨がある」ということ。( )の部分は、申込みの対象となる遺骨については、改葬遺骨を認めていない霊園の場合です。あくまで申込に関わる遺骨についてですので、将来別の遺骨を納めることはもちろん、改葬のために他のお墓から遺骨を移して納めることは可能です。

 遺骨がなくても申し込みできる霊園は、自身のお墓として生前のうちに申し込みができます。終活の一環として、公営霊園に墓地を確保される方もいらっしゃいます。ご家族でよく話し合って決めておけば、将来の代替わりの時にも安心です。

 民営霊園は遺骨がなくても申込みできることがほとんどですが、数年のうちに外柵部分までの墓石工事をやらなければならないとの使用規則が定められていることが通例です。その点、遺骨がなくても申込みできる公営霊園は、墓石工事の期限を設けていないところが多いので、とりあえず墓地だけ、ということもできるのです。

 申込要件で「守っている遺骨がある方」とされている場合は、「使用許可から○年以内に納骨すること」というような使用規則があることも。つまり、最低でもカロート部分の工事が必要になります(写真のように、霊園側で整備済の既存設備としてあれば別ですが)。都立霊園の場合は、外柵(囲障)までの工事と納骨を、使用許可日から3年以内に行なうことが求められます。

 遺骨がある場合のみに申し込める霊園では、申込者はその遺骨の祭祀を主宰していることが要件になることもあります。葬儀の喪主を務めた人や、遺言で指定を受けた人などです。墓地申込にあたっては、その証明書類も必要になります。都立霊園の場合は申込者宛に発行された葬儀の領収書や、お寺に発行してもらう法要証明書などで間に合います。

 遺骨については、何親等内の方の遺骨まで納められるか、霊園の使用規則に記載されていると思います。都立霊園の場合は原則親族(配偶者と、6親等内の血族、3親等内の姻族)です。当然、申込者と申込遺骨の関係も確認するため、戸籍謄本などの戸籍関係書類も添付が求められることになります。墓地の申込みに必要な書類は意外と多いのです。

外柵やカロートが整備済の公営霊園もある
   

   

 4月10, 2021 公営霊園申込時の居住要件

 
 埼玉県内の市議会議員選挙で当選し議員となった人が、当選後に立候補の要件となる当該市での居住実態がなかったとして、当選が無効になるかもしれないと、ニュースになっています。このあたりよくわからないのですが、こういうことは当選証書を授与する時までにわからないものなのでしょうか。

 さて、お墓を建てようとする時にも似たようなことがあります。公営霊園の墓地に申し込む時、自治体から発表される募集要項に記載の「申込者の要件」を満たしておらず、申込が受理されなかったり、当選後に無効となったりするケースです。

 申込者の要件は、墓地の供給状況や返還区画数などの事情から、自治体により様々ですが、ほとんどの自治体で要件となるのが、その市町村の住民であるということ。公営霊園は自治体が運営している霊園なので、基本的には納税している地元の方々のための霊園なのです。

 居住要件は「○年以上」と、年数まで定められていることが多いのですが、ここでいう年数は住民基本台帳に登録されている年数、すなわち住民票で確認できる年数となります。そして、申込みの時点、または定められた○年○月現在で、その要件を満たしていなければなりません。自治体によっては申込者を世帯主に限定しているところもありますので、注意が必要です。

 抽選で使用者を決めるところもあれば、先着順で受け付けるところもあり、書類審査のタイミングもそれぞれです。都立霊園のように、申込時には証明書類が不要で、当選者に対して書類の提出を求めて審査を行う自治体もあれば、申込時に書類を添付しなければならない自治体もあります。申込時に添付する場合は、書類を揃える時間を考えて、余裕を持って準備を進めるようにしたいものです。

 いずれにしても、募集要項で申込者になれる要件をよく確認することです。居住要件以外の要件もいくつかありますので、この続きはまた次回に。

自治体が運営・管理する公営霊園のイメージ
   

   

 4月9, 2021 自然を感じながら

 
 今日は執筆関係の作業(校正)に1日を費やしています。ひたすら文字を追いかける作業となるため、少しずつ進めたいところではありますが、それなりに時間も気になることなので、つい無理をしてしまいます。

 幸いにも、こうした作業はPCがあれば場所に関係なく進められるので、自宅のテレワークオフィスで十分。時々窓の外の景色を眺めながら、目に負担をかけないように、気を付けながら進めています。

 自然豊かな私の自宅周辺は、仕事をするには抜群の環境。ある方が「別荘地のようですね」とおっしゃるほど、郊外というより田舎という言葉が似合ってしまう場所です。季節の変化も間近で感じられます。すでにサクラは散ってしまいましたが、今はジューンベリーの白い花が見ごろを迎えています。その名前「june-berry」の通り、6月には実をつけてくれることでしょう。

 オンライン化が進んだ現代、そしてコロナ禍の今、その働き方や生き方に対する価値観は、個人はもとより、社会全体で考えても急速に変化、多様化しています。家族の近くで自然を感じながら仕事ができる喜び。これもその一つ。この時代だからこそ、やれること、楽しめることを追求し、自分なりに取り入れていくことができれば、仕事の幅も広がっていくのだと思います。

白い花をつけるジューンベリーの木
   

   

 4月8, 2021 お釈迦様の誕生日

 
 今日4月8日は、仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日です。そのお祝い行事となる「花まつり」が各地で行われます。数ある宗教の中で、多くの日本人が知る行事と言えば、キリスト教の「クリスマス」。一方で、4月8日がお釈迦様の誕生日で、花まつりが行なわれることは、知らない方も少なくないと思います。

 日本人の宗教について、文化庁の『宗教年鑑』(令和元年版)で調べてみると、平成30年12月31日現在の我が国の信者数について、その内訳は仏教系46.5%、神道系48.1%、キリスト教系1.1%、諸教4.3%になります。どうでしょうか。仏教式で執り行われる葬儀や法要で、住職にお経を上げてもらったり、お墓に戒名を刻んだりしている日本人が多いにも関わらず、日常で仏教を意識することが少ないのでは。生活の中から宗教が希薄になっているのではないかと感じます。

 下の写真は、インドの南東に浮かぶスリランカという島国で、お釈迦様の歯が納められている寺院、その名も「仏歯寺」を訪れた時のものです。ここは仏教徒にとっての聖地であり、熱心に祈りを捧げる現地シンハラ人(スリランカを構成する民族で仏教系の方々)の姿を見て、散策気分でお寺巡りをする日本人との差に、いろいろと考えさせられました。寺院の周りでは、きれいな花が売られており、これを参拝の時に捧げるのです。これは花まつりの装飾とも通じているように思えます。スリランカでは、人々の生活の中に仏教の教えが溶け込んでいました。

 スリランカでの体験は、私の著書つながる墓じまい 断ち切る墓じまいの中でも少し触れています。自分の人生を振り返った時に、ここでの出来事は大切なものになっているからです。それが石屋の仕事にもつながっています。

 お墓に宗教を取り入れなくてはならないというわけではなく、お墓の存在をどう捉えるかが大切です。墓石は単なるモノではないのです。その見方を変えるとお墓づくりがもっと自由になり、結果的に負担を軽減することができると思います。

スリランカにある聖地、仏歯寺露店で売られている花
   

   

 4月7, 2021 新緑の季節に

 
 春のお彼岸、そして桜の季節が過ぎ、新緑が芽吹いてきました。サクマサーベイのウェブサイトでご案内している八柱霊園お墓参り情報のページも、初夏仕様に更新しました。

 各自治体では4月に入り、令和3年度が始動しています。公営霊園の募集状況については、最新情報の収集に努めていますので、サクマサーベイのウェブサイトも、これに合わせて順次更新していく考えです。今月のブログでは、公営霊園の募集要項を意識し、申込者の要件やその証明書類などについても、書いていけたらと思っています。

 さて4月から5月は、お墓づくりに最適なシーズンでもあります。気候がいいですからね。こちらとしても、梅雨の時期や真夏の酷暑期になると、現地でお客様に霊園を見学していただいたり、墓石工事の打ち合わせをさせていただくのも、申し訳なく思ってしまうものです(雨の日の霊園見学はおすすめしますが)。

 そして、この時期にお墓づくりを考え始めることはスケジュール的にも最適で、秋のお彼岸に間に合うように、余裕を持って進めることができるだけの時間があります。このあたり、墓石工事に数ヶ月もの時間がかかるとは思っていないお客様もいらっしゃいます。石材店の店頭に並んでいる墓石を選んで、すぐに建てられると思っているのかもしれません。

 そういう(在庫品販売)提案の石材店もあるでしょうが、ご家族にとって意味のあるお墓を建てるために、サクマサーベイのスタンスは「お墓づくり」。お客様と打ち合わせる中で図面ができ、それに合わせて石の加工(切ったり磨いたり)を始めます。それから基礎工事に据付工事。石塔や墓誌には彫刻も施します。いくつもの工程があるため、それなりの時間が必要なのです。

 清々しい新緑の季節に、お墓のことを考え始めてみませんか。

八柱霊園の青モミジ
   

   

 4月6, 2021 PCの安全対策

 
 今日は早朝から、サクマサーベイのメインPCに不具合が発生し、ウェブサイトの更新や設計業務など、一部の業務を停止させる事態になってしまいました。ご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。

 午前中のうちに復旧することができましたが、様々な業務というか、ほぼすべての業務をPCに頼っているため、PCが正常に動かないとその影響が大きくなることを、改めて考えさせられました。

 昨日の記事に安全対策のことを書きましたが、まさにそこです。PCが機能不全に陥った時の対策は、現在のビジネス環境を考えた時に最優先課題となります。私はIT技術者ではありませんので、想定できるトラブルの範囲は限られているかもしれませんが、「もしPCが使えなくなったら」の想定は、誰でも思いつく最も根本的な部分の想定であり、日ごろから確実に備えておく必要があるでしょう。

 もちろん、セキュリティソフトの導入や、データのバックアップは日々実施していますが、お客様との打合せが迫ったタイミングや、現場で不具合が生じた時など、PCを使わずしても業務を行なえる体制も確保しておきたいところです。かと言って、紙の資料を増やしたくはありませんので、今後は常に持ち歩いているスマートフォンの活用も検討していこうと思います。

   

   

 4月5, 2021 事故から3日

 
 台湾東部、花蓮県で発生した鉄道脱線事故。事故から3日が経ち、現地では救出活動が続けられるとともに、現場検証が進められ、当時の状況もはっきりとしてきました。

 工事用のクレーン付トラックが逸走、線路内に転落したところに、特急タロコ号が衝突し、脱線。トンネル内の内壁に激突し、8両編成のうち、特に前頭部4両が大破し、多数の死傷者を出しているとのことです。

 事故が発生した日は、清明節という連休初日。立ち客もいたほどの満員の特急電車は、台東市方面の故郷に帰省する方々を乗せて走っていました。久しぶりに家族が集まり、お墓参りを予定されていた方々が多かったそうです。突然の訃報を知らされたご遺族の気持ちを考えると、悔やんでも悔やみきれない事故になってしまいました。

 私が、この海外で起きた事故のニュースに心を痛めるのも、事故が起きた鉄道を利用したことがあり、地元台湾の方々との交流を自分自身で体感しているからだと思います(写真)。現場付近は、左手に太平洋が広がり、右手からは山々が迫るところ。どんなところを走っていたのか、すぐに映像としてイメージできました。

 今回の事故はトラックのブレーキが不十分だったことがすべての始まりですが、不十分だったとしても事故まで至らせない安全対策がもしあったら、事故は防げたかもしれません。例えばトラック側に、ブレーキがかかっていないことを運転手に警告したり、そもそも無人の状態で走行できない仕組みがあったり。線路内に障害物を入れないために、事前に防護柵を設置することも一つでしょう。従事員の安全意識向上のためのソフト面の対策も欠かせません。

 安全対策を立てるときには、どこまで想定できるかどうかにかかっていると思います。想定できないことは対策できないからです。東日本大震災の時の原発事故もそうです。私たちの日常で考えても「ここは危険かもしれない」と察知する感覚を高めることは、安全な生活を送るうえで、大切なことなのかもしれません。

 事故で犠牲になった方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

花蓮駅に停車中のタロコ号(2011年)台湾東部の幹線ルートを行く列車の車窓から
   

   

 4月4, 2021 散る桜、積もる花びら

 
 サクラが花咲く季節は、あっという間に過ぎてしまいます。そのはかなさがサクラの魅力だとも思いますが、開花してから散るまではわずかな期間です。八柱霊園のある松戸市や、サクマサーベイの事務所がある取手市など、関東平野部のサクラはすでに散りはじめ、葉桜へと移り変わっているところも多くなりました。

 春の風に舞い、散りゆくサクラの花びら。その風景も美しいのですが、問題はその後です。桜並木の下の道路は路肩に花びらが集積し、排水溝をふさいだりしていないでしょうか。散った花びらでピンク色の絨毯と化している道や水路も風情がありますが、掃除して取り除いておきたい場所もあるでしょう。

 お墓も同じです。サクラの木が植えられている霊園や墓地は意外に多く、花びらが外柵(囲障)の四隅などに溜まっていることも。これは晩秋の落ち葉と同じで、墓所内の排水機能を維持するためには、お墓参りの時にしっかり取り除いてあげることが大切です。溜まった花びらをそのままにしておくと、降雨時の排水に時間がかかり、墓所内に水たまりが出来たり、石材が濡れたままの状態になったりします。そのことが、長期的に見れば、石の汚れや変色の原因にもなりますので、この時期のお墓参りでは、ぜひご確認を。

 桜前線は北上し、東北地方へ。福島や仙台では満開、山形でも開花したようです。東日本大震災で津波を受けた東北沿岸部の被災地も、そろそろサクラで彩られることでしょう。日本列島を西から東へ、南から北へ。日本人をつないでいくかのように、サクラが駆け抜けていきます。

墓地と桜の木散り積もった桜の花びら
   

   

 4月3, 2021 本づくりとお墓づくりの共通点

 
 午前中のうちに、出版社から一足早く、完成した本が届きました。これまでの人生で、本を手にしたことは数えきれないほどありますが、著者として手にする本は初めて。イメージが企画書になり、企画書が原稿になる。そして、原稿が本になりました。試行錯誤しながらいくつもの工程を経て、ようやく形になったつながる墓じまい 断ち切る墓じまいは、いよいよ来週の月曜日、4月5日発売です。皆様、よろしくお願い致します。

 考えてみれば、イメージ→企画書(テーマ・コンセプト)→原稿(執筆)→本(印刷・製本)の流れは、イメージ→提案書→図面(設計)→お墓(石材加工・据付工事)という、お墓づくりの流れと基本的な部分は同じです。どちらも「ものづくり」であり、物体としての「もの」の先にある「想い」をかたちにしています。

 そして起点になるのはイメージ。最初は漠然としていて掴みようがない存在かもしれない自由な考えや想いです。この本もそんなところからスタートしています。けれど、あるイメージが沸き上がるのは何かしらの経験があったからでしょう。例えば、お墓のリフォームで言えば、工事後のイメージとして「草取りをしなくていいお墓」を思い描くのであれば、そこには草取りの経験が背景にあります。それも、苦労して負担に感じた経験だと思います。その問題を解決させるために、「負担のかかる草取りを無くすためには...」を費用対効果も考慮しながら検討していくのが、次の企画提案のステップです。

 問題を的確に捉え、効果的な対策を打つ問題解決プロセス。お客様が伝える不安なこと、不便なこと、何とかしたいことをしっかりと受け止め、企画提案としてまとめ上げるのが専門家の役目になります。私も、向上心を持ち続けて日々精進してまいります。

完成した本が一足早く到着
   

   

 4月2, 2021 周囲との調和

 
 写真は自宅の窓から眺めるサクラです。結構な樹齢のサクラで、この季節は辺りを華やかな春の風景にしてくれています。この見事なサクラは、となりの畑に立つ一本桜。一本だからこそ迫力があり美しく、なんとも言えない趣があるのです。桜並木とはまた別の見応えを感じます。我が家のサクラではありませんが、この風景を毎年楽しめるのが我が家の自慢であり、勝手ながら借景とさせて頂いています。

 「借景」とは造園用語で、周囲の風景を庭づくりに取り入れる技法。お墓づくりの場合は借景とまではなかなか行きませんが、周囲の風景に調和させるという意味では、近い考えがあるのではないでしょうか。

 霊園はその立地により、周囲が開けているところもあれば、木々や建物に囲まれているところも。景観はそれぞれです。また、和型石塔が建ち並ぶ霊園と洋型石塔がメインの霊園とでも、景観の面でかなり差が出てきます。墓石の高さが低くなる芝生墓地は、普通墓地よりも相当に開放感があるでしょう。

 景観をつくる要素として大きな役割を持っている緑(green)も、常緑樹なのか落葉樹なのかによって、季節ごとの景観は変わります。日当たりも違います。そしてそれらは、お墓のメンテナンスや掃除など、建てた後の墓守の負担にも影響することがあります。

 つまり、周囲の環境が霊園やその区画ごとに違うのであれば、同じ間口・奥行寸法の墓地であったとしても、すべてを同じ設計でお墓を建てるのは理にかなっていないのです。お墓を設計する時は、そのお墓のことだけを考えるのではなく、周囲の環境をよく観察することの大切さがここにあります。私はそこにお墓づくりの奥深さを感じています。

自宅の窓を彩る一本桜
   

   

 4月1, 2021 4月から変わる価格表示

 
 毎年4月になると、法改正により生活への影響を受けることが多々あり、今年についても、同一労働同一賃金の中小企業への拡大など働き方に関するものや、電気ガス料金の値上げなど、変わることがあるようです。その中で、小売店などの店頭価格表示について、税込みの総額表示が4月1日から義務化されることについて、少し触れたいと思います。

 消費税が導入されて以降、その税率が上昇したり、軽減税率制度が実施されたりしたこともあり、店頭では消費税を除いた本体価格だけを表示することもありましたが、これが4月1日以降、税込みとなる価格(総額)を表示しなければならなくなります。

 石材業界でも、店頭で展示品販売をしたり、カタログによる既製品販売をしているような小売の石材店であれば、価格表示の際に税込の総額表示になるでしょう。私が代表を務める設計舎サクマサーベイ北総は、既製品の販売を一切しない石材店ですので、これまで通り工事内容をお打合せさせていただき、それに合った工事を設計・積算して、お客様に工事費のお見積りをさせていただきます。もちろん、従来からの税込み総額表示です。

 小売店では税込みの総額表示になることで、一時的に値上げ感や割高感が生まれ、消費が落ちるのではないかと一部で懸念されています。サクマサーベイの墓石工事については、総額表示義務化の影響は全くないのですが...

 4月5日に発売される私の著書は、これまでサクマサーベイのウェブサイトに「本体1400円+税」と記載していましたが、今日から「定価1540円(税込)」と記載しています。通販の場合は、オンラインストアの表示に適用されるため、アマゾンの店頭表示も1540円です。

 その著書『つながる墓じまい 断ち切る墓じまい』は予約受付中です。アマゾンのページで書籍概要もご覧いただけますので、よろしくお願い致します。

つながる墓じまい 断ち切る墓じまい サクマ・ユウキ著
   

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