BLOG 年中石屋
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2021年(令和3年)6の月


 
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 6月16, 2021 二重申込みに注意

 
 当選倍率の高い都立霊園の申込みに関して、申込者の資格要件を都合よく捉えて、抽選に有利になる行為を行うと失格になります。この行為は「二重申込み」という表現をされていますが、意外な落とし穴もありますので、ご注意ください。じつは様々なケースがあるのです。二重申込みの意図がなかったのにうっかり二重申込みに該当してしまい、失格となる方もいるようです。

 二重申込みでまず想像するのは、そのままズバリ2件応募してしまうこと。申込者1名が申込できるのは、1遺骨1霊園1組名です。父親の遺骨と母親の遺骨での併願や、一般埋蔵施設と芝生埋蔵施設の併願、小平霊園と多磨霊園の併願、01組と02組の併願、それらを組み合わせた併願までを含めて、すべて無効で失格となります。

 次に考えられるのは、1つの申込遺骨に対して、複数人が応募すること。祭祀の主宰者しか申し込めないのに、どうしてそれが起きるのか? 例えば、祭祀の主宰者が自分で申込みをしたのに、それを家族に伝えなかったために、その配偶者や子が気を利かせて祭祀の主宰者を申込者として、申し込んでしまったケース。今はインターネットで、いつでも簡単に応募できるため、家族間で十分に打合せをしておかないと、起こり得るでしょう。

 では次のようなケースはどうでしょうか? ご主人が自分の父親の遺骨を申込遺骨として申し込む。奥様が自分の父親の遺骨を申込遺骨として申し込む。夫婦でも別々の家のお墓を考えるならば問題ないでしょうか? じつはこれも失格となるケースです。都立霊園でお墓の名義人(使用者)が納骨できるのは親族の範囲まで。つまり上記のケースでは、1つのお墓に納骨できる範囲内にある遺骨のため、抽選を有利にするための行為であるとされてしまいます。

 申込み後に二重申込みをしてしまったことに気がついた場合、すぐに気がつけば取り下げの手続をすることができます。期間は7月5日(月)〜7月9日(金)の5日間。実印と印鑑証明書(令和3年4月10日以降発行のもの)を持参して、新宿にある東京都公園協会の窓口で申請します。面倒ですので、最初から気を付けるに越したことはありません。

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 6月15, 2021 都立霊園の新規使用者募集

 
 本日から7月2日(金)まで、都立霊園の新規使用者募集が行なわれます。年に1度の機会ですので、申込みをご検討されている方はお忘れなく。

 スケジュールは例年通りですが、8月の抽選会は昨年同様、無観客で行われるようです。八柱霊園に関しては、申込組名ごとの内訳を見ても募集数は概ね例年通りで、全体として一般埋蔵施設で315区画、芝生埋蔵施設で30区画になっています。

 申込者の資格要件も変更はなく、八柱霊園では東京都または松戸市に5年以上継続して居住している方で、遺骨をお持ちの方。そして申込遺骨の祭祀の主宰者であること。抽選を有利にするため二重申込みをすると失格になります。

 改葬での申込もできますが、他の都立霊園から改葬する予定の方は、今回の申込みで使用許可を受けた場合、その日から180日以内に現在のお墓を撤去し(更地に戻して)返還しなければなりませんので、ご注意ください。

 募集要項をはじめ、申込みに関する詳細は、都立霊園公式サイトTOKYO霊園さんぽ内に「令和3年度申込みのしおり」が掲載されていますので、下記URLからご確認いただければと思います。都立霊園のウェブサイトからは、インターネットでの申込みも可能になっています。

◎都立霊園公式サイトTOKYO霊園さんぽ
https://www.tokyo-park.or.jp/reien/index.html

 申込方法など手続に関することは、「申込みのしおり」に記載がある東京都の募集専用TELなどへ問合せするのがスムーズかと思いますが、申込組名の選び方や、墓石工事までを考えた費用のこと、今後の供養のことなどは、役所の事務担当者より石材店に聞くべきでしょう。サクマサーベイまで、お気軽にご相談・お問い合わせいただければと思います。サクマサーベイの八柱霊園特集ページの内容も、令和3年度版へ更新しました。

 サクマサーベイでは、都立霊園の申込書類作成や提出手続の代行についてはお応えいたしかねます。これは行政書士法第19条に抵触する行為になり得るためです。ご了承ください。

◎サクマサーベイ「八柱霊園特集ページ」はこちら
https://sakuma-survey.com/yahashira.html

八柱霊園正門からの風景
   

   

 6月14, 2021 松戸市民特例

 
 公営霊園は自治体が運営しているため、原則的にはその自治体に居住している方、つまり税金を納めている住民票のある方に限り、墓地使用の申込ができる霊園です。これはあくまで墓地の使用申込時の要件であり、使用許可後に使用者であるお墓の名義人が他の市町村に転出したり、別の市町村に住む親族に名義変更することは可能です。念のため。

 都立霊園ならば都民でなければ申し込むことはできないのですが、千葉県松戸市に所在している都立八柱霊園は、その立地面の配慮から松戸市民に対しても都民と同様の条件で利用することが認められています。

 そして、松戸市には独自に運営する市営の白井聖地公園という霊園があります(写真)。こちらは松戸市営なのに白井市に立地するという、ややこしい事になっていますが、松戸市民としては公営霊園が2つあることになります。墓地申込にあたっては、この松戸市民特例とも言うべき松戸特有の事情を活用することができます。

 例えば、できるだけ早く納骨して故人を供養したいと考えている方が、自宅からのアクセスを考慮して八柱霊園にお墓を持ちたいけれど、当選倍率が高いので、白井聖地公園も検討しようかと考えた場合。白井聖地公園の申込期間は9月30日まで設定されていますので、まずは都立霊園を第1希望として挑戦し、8月19日に行われる抽選結果次第で、白井聖地公園に申込みするということも、スケジュール的に可能です。

 都立霊園の申込は、どこか1か所のみ。併願はできません。都民の方は、公営霊園にお墓を建てるのならば、年1回の機会に頼るしかありませんが、松戸市民であれば第1希望で八柱霊園、第2希望で白井聖地公園という考え方ができます。しかも八柱霊園同様、白井聖地公園にも一般区画(普通墓地)と芝生区画とがあります。

 白井聖地公園も抽選により使用者を決定することになりますが、八柱霊園よりも当選倍率は低く抑えられている傾向です。公営霊園にこだわった墓地選びをされるのならば、ぜひご参考ください。

自然環境豊かな白井聖地公園
   

   

 6月13, 2021 我孫子の古墳群を訪ねてU

 
 2月25日に千葉県我孫子市の古墳群を訪ねましたが、今日はその第2回。午前中に柏で予定があったため、時間調整を兼ねて急遽、立ち寄ってみることにしたのです。前回は、手賀沼に臨む台地の先端に築かれていた水神山古墳と前原古墳を見ましたが、今日は我孫子駅にも近い「根戸船戸2号墳」と「日立精機2号墳」を目指しました。

 まずは駅南口から旧水戸街道を渡り、アップダウンの激しい道で、住宅街を歩きます。市立白山中学校の裏手にまわると、団地の一角にその名も「根戸古墳公園」があり、公園に入るとすぐに、こんもりした盛土が目に入りました。ここが根戸船戸2号墳(写真左)。一見、円墳のようにも見えますが、解説板によると前方後円墳の変形だと考えられているそうです。ちなみに1号墳は消滅しており、現存していません。

 起伏に富んだ住宅街のど真ん中にある古墳ですが、古墳のある場所を地形の視点で見ると、やはり台地の部分に位置しています。これは続いて向かった日立精機2号墳(写真右)も同じ。その名の由来にもなった日立精機の旧工場敷地内(現在はマンション敷地)で発見された古墳は、常磐線の線路沿いにありますが、ここもやはり台地の上、それも台地先端部分に築かれています。やや前方部の幅が広い形状ですが、前方後円墳であることがよくわかります。

 発見時は横穴式の石室が確認されており、祭祀で使用した器や瓶などが出土したそうです。古墳は埋葬の歴史を今に伝える歴史遺産。日本人が執り行ってきた埋葬による供養は、はるか昔から時代が激変しながらも続いてきた人間的な行為だと言えるでしょう。故人を供養するということ。お墓を守るということ。今の風潮に危機感を抱くばかりです。

根戸船戸2号墳日立精機2号墳
   

   

 6月12, 2021 八柱霊園は遠いのか?

 
 八柱霊園は都立霊園であるにもかかわらず千葉県松戸市にあるので、アクセス面で不利なのでは、と考える方もいらっしゃるかと思いますが、東京23区東部の葛飾区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、江戸川区などにお住まいの方はもちろん、それ以外の方でも検討してみると、じつは他の霊園とそれほど変わらなかったりします。

 下記は平日9時に出発する鉄道利用を想定したもので、霊園の主な最寄り駅までの経路をGooglemapで検索した結果です。

 例えば、大田区役所がある蒲田を出発地とすると、八柱霊園へは写真の京急蒲田駅9:08発→(のりかえなし)→東松戸駅10:06着で、列車移動の所要時間は58分。これに対し、多磨霊園へは蒲田駅9:01発→(のりかえ2回)→多磨霊園駅10:14着で、所要1時間13分となります。霊園内の墓地の場所や、最寄駅から墓地までの移動手段のこともあるので一概には言えませんが、23区南部の大田区からは意外にも、同じ多摩川沿いにある多磨霊園よりも、千葉県内の八柱霊園の方がアクセスしやすいこともあるようです。

 板橋区を出発地とすると、八柱霊園へは板橋区役所前駅9:01発→(のりかえ3回)→八柱駅9:57着で、所要時間は56分です。これに対し、小平霊園へは同駅9:01発→(のりかえ2回)→小平駅9:55着で、所要54分。多磨霊園へは同駅9:11発→(のりかえ3回)→多磨駅10:11着で所要1時間となります。

 八柱霊園のある松戸市に馴染みがなかったり、遠いと感じても、実際に経路を検討してみると、そこまで他の霊園よりアクセス面で劣っているとは限りません。お住まいの地域によっては、最も行きやすい霊園かもしれません。使用料が他の都立霊園よりも極めて安価に設定されている八柱霊園を敢えて選び、理想のお墓を建てて故人を供養するのも、1つの考えになるかと思います。

八柱霊園最寄りの東松戸に直結する京急蒲田駅
   

   

 6月11, 2021 都立霊園の使用料を比較

 
 都立霊園にお墓を持ちたいと考えた都民の方は、いくつかある都立霊園の中から様々なことを検討して、どの霊園を申し込むか決めることになりますが、まずはその検討事項のうち、顕著な違いが見られる使用料についてです。

 下のグラフをご覧ください。一般埋蔵施設(墓石などでお墓を建てる一般的なイメージの区画)の使用料を、墓地面積1uあたりで比較したものです。最高値は都心の一等地にある青山霊園で、u単価は283万9,000円。令和3年度の募集では、最も小さい区画で1.55uとなるため、最低でも使用料は440万円ほどかかる見込みとなります。ちなみに使用料は非課税なので、消費税や固定資産税、不動産取得税はかかりません。

 使用料というのは、あくまで霊園内の土地の一部を墓地として使用するために借りる「使用許可を取得するためのもの」に過ぎませんが、所有権などの取引が行なわれる不動産でいう土地と同様に、都心ほど高い価格設定になっています。高額となる霊園は、谷中霊園、染井霊園と続き、郊外の多磨霊園、小平霊園まで行くと、都心の霊園の半額程度まで下がってきます。

 そして、都立霊園で唯一都外に立地している八柱霊園では、uあたり20万1,000円まで下がります。これは青山霊園の10分の1以下の価格。こうなると、ある程度の霊園の立地と、現実的な予算で決めるしかない、ということになってしまいますが、別の見方もできます。

 こんなお墓を建てたい...というようなイメージはありますか? 例えば、国産の銘石を使ったお墓を建てたい、広々とした墓地にお墓を建てたい、というように、墓石工事にかかる費用が全体予算の大きな部分を占めると想定される時、理想のお墓を建てることを優先するのであれば、使用料を低く抑えられる八柱霊園に敢えて申し込むのも手となります。

 八柱霊園があるのは千葉県松戸市。都内にない霊園だから不便だろうということで、全く検討されない方もいるかもしれません。しかし、使用料が他霊園よりも低価格で済むということは大きな魅力。そこで、明日は霊園の立地ついて考察してみます。

都立霊園の使用料比較
 ※一般埋蔵施設の使用料を墓地面積で割って算出した1uあたりの使用料を比較。
   

   

 6月10, 2021 お寺と石段と紫陽花

 
 近畿地方や東海地方が梅雨入りした3週間ほど前は、もしかしたら5月中に関東地方も梅雨入りしてしまうかも、などと考えていましたが、それからが長いこと。ここ数日は晴天続きで30℃以上の真夏日を観測しているようです。とても6月とは思えない空模様ですが、街角ではアジサイの花が咲き始めていました。

 先日のブログで紹介した茨城県にある石の町・桜川市には、雨引観音(雨引山楽法寺)という趣あるアジサイの名所があり、本日6月10日から7月20日までの期間で、あじさい祭が行われます。写真は5年前の6月25日に訪れた時に撮影したもの。例年6月中旬から7月中旬にかけて見頃となります。

 このお寺があるのは、真壁石の採掘地として知られる加波山とも尾根伝いに続く雨引山の中腹。山門をくぐると本堂へ通じる石段の両脇や仁王門のまわりを中心に、見事なアジサイが植えられています。その数およそ3,000株。お寺と石段とアジサイ。じつに相性のいい組み合わせだなあと思います。雨の日のほうが、より風情を感じるのもアジサイです。

 茨城県内ではとても有名な場所ですが、他県の方にはまだまだ知られざるスポットかもしれません。車の場合は北関東自動車道の桜川筑西ICから近く、アクセスは良好。江戸時代の町割りが残る真壁の古い町並みと合わせて巡るのもおすすめです。周辺には石材店も多く、ここが石の町であることを実感する風景に出会えることでしょう。機会がございましたら、ぜひ一度足をお運びいただければと思います。

アジサイの花に包まれる雨引観音雨引観音のアジサイ
   

   

 6月9, 2021 当選倍率の傾向

 
 例年、高倍率となる都立霊園の抽選。昨年度の八柱霊園について当選倍率を見てみると、一般埋蔵施設では区画面積が最小のYH05組(1.7〜2.0u)で3.9倍と最も高く、最も倍率が低くなったYH02組(4.05u〜5.0u)でも1.6倍。墓石工事費を抑えられる芝生埋蔵施設(写真)では8.5倍に達し、さらに当選しづらい状況になりました。

 ご自宅で守っている大切な故人の遺骨を、早く納骨して供養してあげたいというご遺族の方のお気持ちを考えると、もう少し何とかならないものかと考えてしまいますが、同じような状況にある方がたくさんいる事実でもあります。

 申し込み初年度、1回で当選される方がいる一方で、何年も申し込みをしているのに、なかなか当選しない方もいるでしょう。すでに紹介してきましたように、墓地申込時の区画を決めるにあたっては、予算のこと、建てたいお墓のイメージのこと、今後のご家族の承継にかかわることなど、様々な検討事項がありますが、当選するために倍率の低い組を狙うのも一つの考えです。

 全体的な大まかな傾向としては、墓地の面積は小さいほど人気があり、大きいほど当選倍率が抑えられ、当選する確率は上がります。これは、あくまで例年の傾向であり、昨年の八柱霊園では最大面積のYH01組よりも2番目のYH02組の方が倍率が低くなったりもしました。当選倍率を考慮して、一つ上の面積(組)で応募する方が増えてくれば、状況は変わってきます。

 当選倍率は多くの方が気にされることです。面積が大きくなれば、使用料や年間管理料、そして墓石工事にかかる費用も増えてしまうのですが、当選することを第一に考えて決断される方は少なくありません。石屋として墓石工事に関する費用に言及すると、同じ墓石デザインと石種で比較した場合、面積が大きい区画になればなるほど、使用する石材の量や基礎・据付工事にかかる材料や人件費がかかるので、墓石工事費は上昇します。しかし、その上昇は面積が2倍になったから工事費が2倍になるというような単純なものではありませんし、u単価で見れば、面積が小さい区画ほど高くなる傾向があります。

 また、墓石デザインを工夫する、つまり使用する石材の量を抑えられるデザインや、余計な加工費がかからないシンプルなデザインを採り入れることで、墓石工事費を抑えることも可能です。ぜひ、ご相談ください。

当選倍率の高い芝生墓地
   

   

 6月8, 2021 面積選択のための霊園見学

 
 墓地申込時の区画面積をどうするか。これについては、〇uと言われても、今一つイメージが湧いてこないという方もいらっしゃるかと思いますが、その場合は霊園見学へ行くことをお勧めします。区画を指定しての申込みができない公営霊園の場合は、事前に見学しても意味がないと思うかもしれませんが、都立霊園の場合は面積の範囲(〇u〜〇uの〇組)は選ぶことができます。

 また、現に建っているお墓を見ることで、区画の広さに対して、どんなお墓が建つのか、ご自身の目で見て実感することができます。石材店のチラシやパンフレットにも墓石の写真と対応面積が表示されているかもしれませんが、墓石の大きさや高さを誤解なく知るためには、現場で感じるのがいちばんです。

 都立霊園では3uを境にして、工事規定の考え方が変わってきます。3u以下は「小区画墓所」として、囲障と墓石の土台を一体化することが認められています。一体化というとややこしいのですが、つまりは墓石工事にかかる石材の量を減らすことができるということ。墓石工事費を抑えられますし、草の生えない石張り構造のお墓も設計しやすくなります。

 昨年の募集要項でいえば、八柱霊園の「YH03組」は3.05〜4.0uで、「YH04組」は2.05u〜3.0uでした。面積だけを見ればわずかな差になるものの、この2組のどちらにするのかの選択は、墓石工事を考えた時に大きな違いを持つことになるのです。

 霊園見学の際は、面倒かもしれませんが石材店に問合せをして、現地の案内を受けた方が、墓石工事の内容や費用を把握するためにも、有意義なものになります。意外な情報を得られることもあるでしょう。都立霊園のように指定石材店制度のない公営霊園であれば、霊園見学を受けたからといって、その石材店に墓石工事を頼まなければならないというルールは存在しません。当選後に時間をかけて石材店選び(相見積もり)をすることも可能です。

 サクマサーベイでも無料で霊園見学のご案内をいたしますので、ウェブサイトの送信フォームなどから、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

八柱霊園の小区画墓所イメージ
   

   

 6月7, 2021 目先の使用料だけを見ないこと

 
 これは都立霊園に限ったことではなく、墓地申込にあたっては一般的なことになりますが、申込者は抽選や審査を通過し、永代使用料を納めることで、墓地使用者として使用許可を受けることになります(正確には墓地の使用規則により、初年度分の年間管理料を同時に納めることもあります)。しかし、申込区画(墓地の面積・都立霊園の場合は「組」)を決める際に、目先の使用料だけで判断するわけにはいきません。

 使用許可を受けた後は、使用者(墓地の名義人)である間、継続して毎年の年間管理料を納める義務を負います。年間管理料は霊園の維持管理に充てられるものですので、お墓を建てた後、あるいは納骨した後からではなく、使用許可を受けた時点で納付義務が発生します。その金額は墓地の面積や種類(普通墓地・芝生墓地)などに応じて、決まっていることが多いです。

 これ以外にもお墓を持つ上でかかる費用がありますので、少し紹介したいと思います。墓地申込にあたっては将来的な部分も含めて、トータルな予算把握が必要になるでしょう。

 まず大きなものとしては、墓石工事費が挙げられます。これも墓地の面積やお墓のデザイン、石の種類などによって変わることですので、できれば墓地申込前に石材店に相談されておくと、概算のイメージを持つことができます。インターネットでも様々な情報が入りますが、墓石工事は現場ありきのもの。墓地の立地や環境、そしてご施主様のご希望の上に工事内容決まり、それによって墓石工事費が積算されるものです。

 工事費以外にも、納骨時に石材店にカロート(納骨室)のふた石を開閉してもらう費用だったり、宗教者へのお布施(仏教でいえば、ご住職へのお経料や塔婆料)だったり、お花に線香代、墓地までの往復交通費、ご親戚などとの会食費用など、その場面をイメージすると多岐にわたります。

 墓地申込時は使用料だけではなく、将来にわたって負担する年間管理料や、予算への影響が大きい墓石工事費などを考慮して、申し込む区画の面積や種類を選択することがポイントになります。

墓地イメージ
   

   

 6月6, 2021 祭祀の主宰者と故人との関係

 
 昨日の続きです。都立霊園の使用者申込では、要件の一つに「申込み遺骨の祭祀の主宰者であること」があります。祭祀の主宰者は、葬儀や法要などを執り行う立場にある人のことです。一般的には故人の配偶者や子になることが多いかと思いますが、都立霊園で納骨できる範囲は墓地使用者の親族が原則となります。親族とは民法で規定されている配偶者、6親等内の血族、3親等内の姻族です。つまり、申込遺骨は申込者の親族でなければならないのです。

 祭祀の主宰者は故人が遺言で指定している場合もあるかと思いますが、大抵は相続発生後にご家族の話し合いで決めていることでしょう。この場合、東京都としては、葬儀代金の領収書などで確認をとります。墓地の申込者が領収書の宛名になっているか、これは見落としがちですが大事なポイントです。葬儀の際に喪主と施主を別の方が務められた場合に注意が必要です。

 納骨できる遺骨が原則親族の範囲ですので、申込み遺骨と申込者の関係も審査されます。これは戸籍謄本など、故人とのつながりがわかる書類で証明します。 住所要件を証明する住民票もそうですが、審査に必要な書類は、当選された方に対して、東京都から詳細が案内されます。役所での証明書類取得には費用がかかることですので、当選通知を受け取ってから準備します。とはいえ、当選通知から資格審査までの期間は例年のスケジュールを見るとそれほど時間の猶予がないため、祭祀の主宰者の証明書類など、確認できるものから揃えておくのがスムーズかと思います。

祭祀の主宰者による葬儀のイメージ
   

   

 6月5, 2021 都立霊園申込時の住所要件・遺骨要件

 
 都立霊園の使用者申込の期間が近づいてきましたので、申込に関連したことを書きたいと思います。下記内容は例年の内容で、今年度の「申込のしおり」で改定される項目があるかもしれませんので、現時点ではご参考までに。

 申込者の要件、つまり、申込できる人はどういう人なのか、これはまず抑えておかなければなりません。これを満たしていないと、当選しても失格になってしまいます。6月15日〜7月2日の申込時には、資格審査は行われませんので、証明書類の添付は不要です。審査は当選した方を対象に、抽選後に実施されるのです。このため、申込者の要件を満たしていないことが当選後に発覚し、失格となる方が毎年いらっしゃるようです。

 さて、要件には大きく分けて3つあり、住所、遺骨、祭祀の主宰者となります。1つ目の住所要件については、八柱霊園の場合、東京都に住所を有する都民の方と、霊園所在地である千葉県松戸市に住所を有する方で、申込時点で継続して5年以上居住していることを住民票で証明できる方が該当します。都内や松戸市内での異動、または東京都と松戸市相互間の転出入は連続して算出できます。そして、ここでいう住所とは、故人が居住していた住所地ではなく、申込者の現住所です。

 2つ目の遺骨要件については、埋蔵(納骨)すべき遺骨をお持ちの方となりますので、自身の終活の一環として、将来のために墓地を確保しておきたい、というような場合は申し込めません。しかし、八柱霊園に関しては例年、改葬遺骨でも申し込めますので、遠方のお墓を整理(墓じまい)して、新たにお墓を建てるという場合は申込できます。ここに自身の終活を絡ませて考えていくことは、将来の負担軽減のためにアリだと思います。

 申込時は「申込遺骨」を明らかにします。その遺骨は墓地の使用許可を受けた日から3年以内に納骨しなければなりません。つまりお墓を建てるのも3年以内となりますが、工事の範囲は遺骨を納める納骨室(カロート)と、区画を明示する役割を持つ囲障までを最低条件としており、石碑(石塔)はすぐに建てなくても規則上は問題ありません。

 申込遺骨との関係もある3つ目の要件、祭祀の主宰者については、明日続きを書きたいと思います。

住所要件の証明となる住民票イメージ都立霊園申込要件の遺骨イメージ
   

   

 6月4, 2021 返還区画の分割・小区画化

 
 墓地も宅地開発と同じです。時代のニーズに合わせて、土地を分割して小区画にしたうえで、再販されるケースが増えてきており、今月募集が始まる都立霊園も、これが主流です。八柱霊園で例年300近くの募集があるのも、返還数がそれだけあったからではなく、分割した結果であることに他なりません。

 需要の高い2u前後の区画を増やすために、返還前の区画面積をもとに分割数が考えられています。場合によっては、中に通路を新設して、分割することもあります。下図のイメージです。

 分割ラインについては、主に面積をやりくりするために引いているので、返還前の区画の間口・奥行寸法の違いによって、分割後に誕生する小区画は、正方形に近い区画になることもあれば、細長い区画になることもあります。最も可能性として高くなるのが、奥行きの長い区画です。通路に接道するように分割する必要があるため、どうしても間口が小さくなり、奥行きは返還前のままというケースが起こり得るのです。

 ちなみに、お墓を建てる向きについては、もともとの通路に接道している区画(下図の例で3−1に該当する区画)も、隣の分割区画と合わせて、新設通路側を間口として、お墓を建てることになります。

 以前もブログに書きましたが、同じ面積であっても、間口と奥行の寸法比が変わることで、お墓の設計も変わり、墓石工事費に影響します。都立霊園の場合は、区画を選んでの申込みはできず、当選してみないと区画はわかりませんが、石屋としては御施主様のご要望をお聴きしたうえで、当選区画の寸法や周辺環境を考慮して、お墓を設計、ご提案させていただくことになります。

 返還墓地再募集時の分割イメージ
   

   

 6月3, 2021 石積みホーム

 
 普段意識することはほとんどないかと思いますが、日常生活で外を歩いていると、じつは身近なところに多くの石材が使われています。墓地に建つお墓はもちろん、神社の鳥居や各種の石碑など、シンボル的な意味を持つ使われ方とは別に、建築の世界でも、建物の外壁や水回り、床面など、様々な場所で建築石材が使われています。

 欧州には、中世に建てられた石造りの街並みが現存する都市もあります。地震が少ないという面もあるかと思いますが、残されてきたのは市民の保存意識の高さと、伝統と歴史を重んじる古きを美とする価値観も大きいでしょう。

 欧州での石の文化に対して、森林大国の日本は木の文化とも言われます。そこには法隆寺などの社寺建築のイメージもあります。しかし、城の石垣のように、見事な石積みの技術を見せてくれる歴史的建造物もありますし、明治から昭和にかけては近代化の象徴として石材の使用が広まりました。昨日のブログに出てきた茨城県の石材も日本の近代化に貢献し、その代表的な建築である国会議事堂や最高裁判所の建物では、その一部で稲田石が使われています。

 著名な建築以外にもあります。昨日私が移動手段とした宇都宮線。今は宇都宮線とか、〇〇ラインとか呼ばれていますが、この路線の正式名称は「東北本線」であり、日本の大動脈としてその歴史は長いものです。石屋的には、ホームに注目します。栃木県には大谷石という有名な石があり、これは防火性に優れた凝灰岩ですので、蔵や塀などの材料に多用されてきた石。その故郷、栃木県へとつながる東北本線の駅には、大谷石を積み上げたホームも現存、白岡駅(写真)、久喜駅、間々田駅の各駅では車内から確認できました。

 開業当時の様子を今に伝える石積みのホーム。経年による色合いの変化や風化があるのも石で、だからこそ石は歴史を伝えます。石積みのホームには今日も電車が到着し、多くの人々がこの上を行き交います。時代を越えてその機能を果たし続ける石の話でした。

東北本線に残る石積みのホーム
   

   

 6月2, 2021 茨城にある石の町へ

 
 今日は栃木県の小山駅から水戸線に乗り、茨城県の石材産地へ行ってきました。茨城の石材産地というと、日本三大石材産地に数えられる真壁(桜川市)をはじめ、高級石材の採掘地として知られる羽黒(桜川市)、国産白御影石の代表的な採掘地である稲田(笠間市)など、筑波山の北側に集中しています。

 ここでは石材の採掘業者、加工業者、販売店、施工業者のみならず、石材を運搬する人、海外と取引する石材卸商社、墓石に彫刻をする字彫り職人、石を切るダイヤモンドカッターなどの工具を扱う会社まで、様々な人が石材業に携わっており、石材業は地場産業として長年にわたって根づいてきました。

 この石の町を結ぶように、地域を東西に走っているのが水戸線で、かつては石材の輸送にも活躍したようですが、今は至ってのんびりとしたローカル線。小山駅から新治駅あたりまでは筑波山を望む田園地帯を行きますが、桜川市の中心地・岩瀬の市街地に入るあたりから、車窓に山々が近づいてきます。

 写真左は岩瀬駅前の風景。私が20代で石材業に入った時、最初に降り立ったのがこの駅。道路が拡幅されてロータリーが整備されたため、駅前の様子は変わりましたが、町の背後にそびえる富谷山の風景は変わっていません。この町で暮らし、石の仕事をしていたことを懐かしく思います。

 羽黒駅の先で小さな峠を越えると笠間市へ入ります。稲田駅は石の産地らしく、稲田石が使われた駅舎が出迎えてくれます。駅前には巨大な灯籠も(写真右)。稲田というと、石切山脈と呼ばれる岩肌が露出したダイナミックな風景が見られるところですが、最近は採掘場跡地がインスタ映えするスポットとして、注目されているようです。

 私にとって石の町とのつながりは、仕事をする上でとても大切。茨城の石屋として、茨城の石材産地については今後も紹介していきたいと思います。

岩瀬駅前の風景稲田駅前の巨大灯籠
   

   

 6月1, 2021 人気を維持する公営霊園

 
 6月は都立霊園申込の月。今年も概ね例年通りのスケジュールで募集が行なわれるようです。東京都から発表される募集要項の詳細は6月15日に配布・配信スタートとなる「申込のしおり」を待つことになりますが、現時点で判明している主な情報は下記となります。

 申込期間:6月15日(火)〜7月2日(金)
 抽選日 :8月19日(木)
 使用許可:12月

 八柱霊園(写真左)では、一般埋蔵施設315か所、芝生埋蔵施設30か所の募集。区画面積(組)ごとの募集数内訳や今後のスケジュールなど、令和3年度の詳細情報は、サクマサーベイのウェブサイト内、八柱霊園ご案内ページにも掲載したいと思います(6月15日更新予定)。

 公営霊園の人気は、ここ数年も高い水準で推移しており、本日抽選を迎える宇都宮市の聖山公園では、募集4区画に対して、53名の応募がありました。当選倍率は13.25倍です。募集数の多い八柱霊園ではそこまで高倍率にならないとは思いますが、2u前後の区画や芝生墓地では、5倍を超えてくる可能性はあります。実際、昨年の芝生は8.5倍でした。

 公営霊園は自治体運営の安心感はもとより、永代使用料や年間管理料など、一般的に民営霊園よりも金銭面での負担を抑えることができるメリットがあります。宗教不問で、好きな石材店を選んで墓石工事をすることもできます。返還区画と言えども、都立霊園のような都市部の公営霊園は希少な存在であり、関心を持つ人が多いのもわかります。

 さて茨城県内でも、本日6月1日(火)から6月15日(火)まで、小美玉市営の美野里霊園(写真右)で、新区画の募集が始まりました。新区画のうち前年までに募集が行われたところの残区画と、旧区画(返還)は随時申込可能ですが、今回は連続的にまとまった30区画についての募集。先着順ではなく抽選で使用者が決まります。平坦で日当たり良好、バリアフリーに配慮されたお参りしやすい区画です。

◎サクマサーベイの美野里霊園ご案内ページはこちら。
 https://sakuma-survey.com/omitama.minori.html

スケールの大きい都立八柱霊園バリアフリーでお参りできる美野里霊園
   

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